香月美夜『本好きの下剋上』を読みました

沼に落ちたのが割と悔しいのですが、『本好きの下剋上』に嵌りました。
Kindle Unlimitedで第一部の漫画版を読んだ後に書籍版→未刊行部分をWeb版で読んだ、というような感じです。

読み終える前にTwitterやpixivで作品タグを覗いてしまうというヲタクゆえの悪癖のせいで、ラストを半ば知った状態で読んだのですが(ネタバレを一切見ずに読んだ人は「どうしてこうなった?」と感じるラストのような気がする)、それでも全く問題なく楽しめました。

以下ネタバレを織り交ぜつつ、つらつら感想を。フェルディナンドが良いキャラすぎて、彼のことばかり書いてしまいました。
最初は批判的な感想から始まりますが、ちゃんと褒めてます。今回の記事は気の狂っていない感想ですので安心してお読み頂けますよ!(?)

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清水玲子作品をあらかた読んだ

清水玲子の初連載作品である『竜の眠る星』と、かなり以前に読んだ事はあるもののきちんと結末を知らずに居た『秘密』の両方を読んだ。
レビューではないので白泉社定点観測には上げないけれど、ちょっと考えるところがあったので文章にしてみる。
上記二作品に読了マークが付いた事で、私は清水玲子さんの主要作品を恐らく一通り読んだ……のではないかと思う。『竜の眠る星』、『月の子』、『輝夜姫』、『秘密』(Season0を含む)の四作品だ。『竜の眠る星』はJ&Eシリーズ唯一の長編という事で、もう少し併せて読む必要のある作品もあるけれど、ひとまずは長編を読んだという事で。今回清水玲子作品を俯瞰的に眺めて、つくづく、一人の作家の作品を、発表順に追ってゆく事の大切さを知った。今回はその事について書こうと思う。

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