今年の春先にTwitterで騒いでいましたが、綾辻行人の『館シリーズ』を読みました。ヲタク世界に足を踏み入れたきっかけは講談社ノベルスだった(はやみねかおる『虹北恭助シリーズ』から入って、文庫版のCLAMPの挿絵を手掛かりに田中芳樹を読むようになり、そこから小野不由美へと広がり……ってな小学五年生であった)ので、何だかこう、ホームグラウンドよただいま戻りました感に浸りながら楽しく読んでいたのです……が。
『人形館の殺人』辺りから「ん????」となり、『暗黒館の殺人』で無事目を焼かれましたとさ。あー……。
江戸川乱歩『孤島の鬼』が以前から好きだったので、『暗黒館の殺人』は二重三重にヲタク的なぱっしょんが爆発する読書になってしまいました。
以下ネタバレ交えつつ好き勝手に感想を書いてみました。(リアルタイムに書いていたんだけれど、納得いかずに書いたり消したりしていたもので)
考え事
日本社会の加害者性とメトニミー――『月に吠えらんねえ』を読んで
清家雪子『月に吠えらんねえ』を読みました。凄まじい作品だった。
Twitterでも散々呟いているのですが、思った事は大きく三つ。
1.虐待の被害者でありサバイバーでもあり、同時に虐待の加害者・再生産者でもあった萩原朔太郎を、被害者・サバイバーとしての姿で(加害者性を無理なく排除した形で)救ってくれる奇跡の様な作品だった。
2.近代日本文学に於ける第二次大戦とは何なのか考えさせられる。また、近代日本文学を遺産として受け継ぐ現代日本人は、戦争礼賛=悪、戦争反対=善、という図式を問い直せるような社会を構築する義務があると思った。大政翼賛的な作品を作家の事績や全集から抹消する事は全く善ではない。しかし、それについて捉え直しや語り直しを行うには、まずはこの現代社会自体から見つめ直し、構築し直さなくてはならない、と感じた。
3.前述の1と2にも密接に関わるが、作家の人生に逆らう様な物語や、実際の作家が身を置いた環境には起こりえなかったifのエピソードを描き、それによって救済や社会への問い掛けといったものを描くといった点から、擬人化でしか到達出来ない境地を切り拓いた作品だった。
1と3については割とTwitterで叫びまくったので、2についてここで書いておきたいと思います(実を言うと1についても、萩原葉子の父としての萩原朔太郎という点から、あれこれ書きたいなあとも思うのですが、ひとまずそれは余力があれば、という事で……)。
遙か7の「義」とは何か?――命よりも価値あるもの
『遙かなる時空の中で7』の中で語られる「義」って何なんだろう、ということについて書きました。『戦国無双2』の「義」をブラッシュアップしたものであると同時に、『遙か7』の幸村ルートをより良く解釈する為のキーワードでもあると思います。そしてまた、『遙か7』の物語が私達プレイヤーに訴えてくる一つの思想にも、深く関わってくる言葉です。
全ルート開封済みの人間が書いています。
具体的には幸村・兼続・五月ルートのネタバレががっつり出て来ます。割と幸村ルートがトゥルー、みたいな意識で書いているので、そこにもやっとする人がいるかもしれません。ごめん。
遙か7プレイしました
大団円ルート以外は全て見ました。案の定幸村ルートに死にそうになっています……。
何から書いたら良いものか迷っているのですが、とりあえず幸村ルートの感想を書きました。
遙か7をプレイしています
遙か7をプレイしています。これを書いている時点では、兼続・大和・阿国ルートを開封済み。
ちょっと余りにこのゲーム、色々な事を語らねばならない(義務感)。名作なのだけど、単に名作ってだけじゃなくて、中学生の頃から好きなコーエーという会社の出している歴史ゲーム、そしてネオロマンスというものに対して改めて色々考えさせられる作品だなと感じています。
具体的に言うと、『戦国無双2』をヲタクの一里塚と思っている人間にとって、遙か7はこの上なく嬉しい要素に溢れ、同時に地獄のような悲しみ渦巻くゲームになっているのです。死んだよ僕は……。
以下ネタバレありつつ語っています(あんまりルートの感想って感じではないです)。
何者でありたいのか――コンテンツを消費すること
私がずっと思っているけれど、上手く言えずにいることについて書いてみようと思う。
大きく言ってしまえば、サブカルやヲタク文化といったものに対して私がずっと感じている、徒労感みたいなものについて。私が酷く疲れる原因について。
『無明長夜』あとがきに代えて――阿選と不条理文学
今日の十二花脣の大陸、当スペースに来て下さった皆様ありがとうございました。
二次創作同人誌って初めてだったのと、ティアや文フリの様なスローペース?な一時創作畑に慣れていたので、部数やら売れるペースやらが違いすぎて始終わたわたしておりました……。
差し入れもありがとうございます、美味しく頂きます!
はてさて、本を無事ヲタクの世界に送り出すことが出来ましたので、少し「補足しておきたいなあ」と思った事を書こうと思います。
あとがきを書くのは苦手なので書かないのですが(ヲタクの繰り言になるだけな気がして)、今回は二次創作という以外にも他人の褌で相撲を取った処も大いにありますので……(読んだ方は多分分かると思います)。
以降、同人誌のちょっとしたネタバレになりますので、『無明長夜』読後にお読み下さい。